2010/01/31

『ワインバーグの文章読本』★★★★

ワインバーグの本なので、ソフトウェア開発時における仕様書の書き方みたいなものかなと思って買ってみたが、そうではなくなんと本当に「文章読本」だった。まぁそれでも読んでみたのだが、笑ったのが以下の一節。

"ある若い男がいて、若いときに偉大な作家になりたいと話していた。「偉大な」とはどういう意味かとたずねられ、「世界中の人に読まれるもの、人びとが心の底から反応するようなものを書きたい。人びとが苦しみと怒りで泣き叫ぶようなものを」と答えた。その男はいま、マイクロソフトでエラーメッセージを書いている。"

念のために言っておくと、この本は本当に良い本だ。世の中に数多ある文章読本や論文作成術やビジネス文書作成ノウハウ本とは異なり、文章の書き方を説教するのではなく、「自分を生産的なライターにするための自己トレーニング方法」を説いている。