2008/08/14

MSNBCを騙るスパム発生

昨晩、msnbc.comからニュース速報の通知メールが来た。最近msnbcのサイトはほとんど見てないのに、何でこんな通知が来るんだろうと思ったが、すぐにピンと来てGoogleで検索したところ、やはり新手のスパムだった。

文面はこんな感じ(画像クリックで拡大)。



MX Labという会社の以下のページに8月13日付の速報記事がある。
msnbc.com - BREAKING NEWS

上記の記事によると、このスパムはCNN trojanと呼ばれるトロイの木馬の変種。件名は「msnbc.com - BREAKING NEWS」で始まる。

本文中にあるニュース記事のURLをクリックすると、CNNのビデオレポートが見られるようになっているが、そのとき適切なバージョンのFlash Playerをダウンロードするように言われる。それで、adobe_flash.exeというファイルをダウンロードすると、それがトロイの木馬になっているというワケ。

CNN trojanについてはこちらのページがわかりやすい。
CNN.com Daily Top 10 Trojan-Downloader.Agent.EL Removal Guide

皆様お気をつけあそばせ。
 

2008/08/13

無償でWindows XPの仮想マシン環境を構築する方法

ふだんは家でプログラムを書いたりしないけど、ひさしぶりに仕事とは別にコードをちょっといじくってみたくなったので、Webサーバや開発環境をインストールすることにした。この際なので、ついでに自宅のノートPCにWindows XPの仮想マシン環境を構築し、クリーンな環境にインストールする。以下はその手順。あちこちのWebサイトにすでに情報があるが、後で便利に参照できるように、ここでまとめておく。

◎ 用意するもの
1. VMWare Player・・・仮想マシン実行ソフトウェア(無償)
2. QEMU・・・VMWareのディスクイメージ作成ツール(無償)

VMWare Playerだけだと仮想マシンの実行はできても、仮想マシンの新規作成はできない。VMWare Workstationを使えば仮想マシンの作成もできるが、こっちは有償だ。なので、VMWareの仮想マシンを作成する機能があるQEMUを使う。QEMUは本当はプロセッサエミュレータだが、VMWareのイメージファイルを作成する機能が付属している。

◎ 手順
こちらのページの記述を参考に、ほぼそのまま手順を実行。VM設定ファイル(.vmxファイル)の記述だけちょっと修正。以下は修正ポイントだけ記す。
(1) guestOSの値をwinxpproにした(これについてはこっちのページを参考にした)。
(2) ethernet0.*の項目をすべてコメントアウト(これについてはこっちのページを参考にした)。

上記の修正をしてからVM設定ファイルをダブルクリックしてVMを起動、そのままWindows XP Professionalをインストール。何の問題もなく一発で成功した。

というわけで、あっけなくタダでWindows XPのクリーンな環境が構築できたのだが、ちょっと気になってライセンスについて調べてみたら、XPは仮想マシン用に別途ライセンスが必要なことが判った。今回インストールしたのはノートPCを買ったときに付いてきたOEM版のOSなので、そのまま使うと不正使用になるようだ。同一ハードウェアPC上なので問題ないんじゃないかと思ってたけど、どうもそうではなさそうなので、せっかく構築した環境も使えない。ただこのまま何もしないで捨ててしまうのも惜しいので、環境構築手順だけでもここにメモしておく。
 

2008/08/11

Google Street Viewが日本でもサービス開始

いつの間にか日本でもStreet Viewがサービス開始されてた。どうも8月5日くらいから始まってたようで、すでにあちこちのブログやウェブ記事に情報が載っている。

というわけでさっそくGoogle Mapsのページに行って使ってみたけど(Street ViewはGoogle Mapsの一部として公開されている)、画像があまりに細密なのに改めて驚いた。下は子供の頃住んでたマンションのStreet View。25年ぶりくらいで見た。なつかし~。



アメリカの、それも一部の大都市だけでサービスされていたときにもちょっと見てみたことがあったけど、そのときはしょせん見知らぬ土地のことなので、いくら画像が細密でもまぁそんなものかと思ったくらいだった。ところが、実際に日本でサービスが開始されて、都心でも何でもない郊外にある自宅なんかも鮮明に写っているのを見るとさすがに驚嘆する。ほとんど道端に立って見ているのと変わらないくらいなので、こんなに写っちゃっていいの?と思うくらいだ。実際、プライバシーがどうとかという問題で多少物議を醸しているらしい。

画像は、360度四方八方撮れる特殊なカメラを車の上に載せ、街中を走り回って撮影しているようだ。このサイトの記事には、Immersive Media製という妙な形のカメラが写真つきで紹介されている。このほかサンフランシスコあたりは、Googleが自前で車を走らせてさらに高精細な画像を撮影してるとのこと。

これまでのGoogle Mapsと同様、Street Viewも、Googleのサイト上で目的の場所をStreet Viewで見た後、結果画面をボタン一発でHTMLコードまたはhttpリンクの形式で取得できるようになっているので、これをブログやメールに貼り付けて利用できる。

APIも公開されている。基本的には、Street Viewを表示したい場所を指定してGStreetviewPanoramaオブジェクトを生成するだけ。GStreetviewPanoramaオブジェクトはFlash Street View Panoramaビューアオブジェクトをホストしている(つまり表示にはFlash Playerが必要)。

ちなみに上の画像もHTMLを貼り付ければ一発だけど、コードで書くときは次のようになる。コードでもすごく簡単。

// 表示位置を決める(経度と緯度を指定してGLatLngオブジェクト生成)
var latlng = new GLatLng(35.703946,139.996854);

// ビューの水平方向(yaw)と垂直方向(pitch)の角度を決める
//  yaw:北を0度として時計回りに360度まで。
//  pitch:水平が0度、真上が-90度、真下が90度。
var pov = {yaw:305, pitch:-10};

// 上記を指定して"pano"というIDのdiv要素の中にStreet Viewを表示
options={latlng:latlng, pov:pov};
var target = document.getElementById("pano");
myPano = new GStreetviewPanorama(target, options);