調査会社のIDCが2007年からGDI(Asia/Pacific Global Delivery Index)という指標を発表していることを最近知った。30以上の評価基準で主要オフショアリング都市を総合的に評価してランクづけしているらしい。先日2008年度のランキングが発表された("India still top choice for offshoring")。上位10都市は以下のとおり。
1. バンガロール (インド)
2. ニューデリー (インド)
3. マニラ (フィリピン)
4. 北京 (中国)
5. オークランド (ニュージーランド)
6. 上海 (中国)
7. ムンバイ (インド)
8. ブリズベン (オーストラリア)
9. 大連 (中国)
10.クアラルンプール (マレーシア)
といわけで、予想されるとおりインドが1、2位を占めて最強という結果になっている。記事によると、インドは充実したインフラ、優れた人材、それにコストの面で魅力的だということだ。
ちなみに去年のランキングもIDCの別のページにあった。
1. バンガロール (インド)
2. マニラ (フィリピン)
3. ニューデリー (インド)
4. ムンバイ (インド)
5. 大連 (中国)
6. 上海 (中国)
7. 北京 (中国)
8. シドニー (オーストラリア)
9. ブリズベン (オーストラリア)
10.オークランド (ニュージーランド)
これを見ると、ムンバイと大連が順位を落として、北京とオークランドが順位を上げていることがわかる。その他の都市は大きくは変わっていない。シドニーは2008年にトップ10から陥落した。
大連はスキルと能力、及びインフラの面で他の都市に劣ると判定されたらしい。街中は相変わらず建設ラッシュだし、新しい空港も開港したのにこの評価だから、競争は厳しい。低成長の日本から見ると、大連だって目もくらむようなスピードで発展しているように見えるが、北京もオリンピックを控えて新空港開港&地下鉄開通ラッシュなので、大して目立たないのだろう。スキルについては、確かに今はそれほどでもないかもしれないが、これも時間の問題でいずれは上がってくると思う。あと日本語人材が豊富なので、日本のオフショアリングが今後急拡大すれば大連のプレゼンスも上がるだろう。
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