2008/05/11

i18n l10n g11n m17n

こう書くと何かの暗号みたいだけど、単に長い語を中抜きして字数に置き換えているだけ。"internationalization"の場合、先頭の"i"と末尾の"n"の間に18文字あるので"i18n"と書く。

i18n: internationalization (国際化)
l10n: localization (地域化、ローカリゼーション)
m17n: multilingualization (多言語化)
g11n: globalization (国際化、グローバル化、グローバリゼーション)

で、意味の違いはというと、じつはこれがけっこう面倒なことになっているようだ。Googleでいろいろ検索してみたけれども、それぞれの開発コミュニティごとに意味は若干異なっている。たとえばIT用語辞典e-Wordsあたりを見てみると、まず複数の言語で使えるような設計にすることがi18n、それから具体的に英語版とか日本語版とかを提供することがl10n、それで各種言語対応がそこそこ終わっていろんな言語で使えるようになった状態をm17nと言うらしい(手っ取り早く言えば。正確な解説はe-Wordsのこちらを参照)。この場合g11nという言葉は使わない。

Microsoftは基本的にl10nとg11nの2つだけを使っている。英語版のソフトウェアを日本語化して日本で売るような場合がl10n、特定のカルチャに依存しないでUnicodeベースでプログラムを開発することがg11nということのようだ。i18nはg11nとほぼ同じ意味、m17nという言葉は使われていない。Microsoftはグローバル開発のポータルサイトを用意している。ここで用語集も公開しているので、Windows向けの製品を開発している人にとっては結構便利である。

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