中国で「绿色食品」と言えば、有機栽培とか低農薬とかの野菜のことだ(と思う。もしかしたらちょっとくらい違ってるかもしれないが、だいたいそんなところなはず)。「绿色」は日本語で言えば「エコ」とか「環境にやさしい」くらいな感じだろう。それはそれで良いのだが、最近绿色软件を自称する中国のフリーウェアを見つけた。環境にやさしいソフトウェアって何なのか?このフリーウェアは単純なツールなので、低消費電力とか、サーバ負荷を低減するとかいうものでもない。
と思って調べてみたところ、「绿色软件的定义、分类、绿化」(エコ・ソフトウェアの定義、分類、エコ化)というページを見つけた。いろいろ書いてあるが、要するにあちこちのフォルダやレジストリを「汚染」せずに、クリーンにインストールできるアプリケーションのことを言うらしい。つまり、インストール時にレジストリに何か書き込んだり、インストールフォルダ以外のどこかに設定ファイルやログファイルを作ったりするのは绿色ではない。Microsoft Officeみたいに専用のインストーラでインストールするアプリケーションは、たいていこうしたことを背後で実行している。なので、ファイルをダウンロードしてどっかのフォルダに置くだけで使えるようなアプリケーションが、绿色软件としては理想的ということになる。そういう意味で「xcopy deployment」もこれと似たようなものだ。
绿色软件の良さは、単純で扱いがラクな点にある。PCを買い換えたときや、CドライブがいっぱいになってDドライブを増設したときに、もし「Program Files」以下のフォルダをコピーするだけで今まで使っていたアプリケーションがすぐ使えるのであれば便利だろう。またインストールフォルダ以外、どこにも触らないのであれば、何年も同じマシンを使っているうちに、あちこちにゾンビフォルダやログファイルとかの残骸が残ってしまい、環境が荒れてくるようなこともない。まさに環境にやさしいのだ。
ところで、いろいろ調べたけれども、绿色软件に相当する日本語や英語はないようだ。どうやら中国語固有の用語らしい。
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